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無頓着な松のショートエッセイ

いろんなことに無頓着な著者が、なんとなく思ったことをエッセイ風に書き連ねる雑記ブログです。何か感じるところがあったりしたら嬉しいですが、気軽に読んでもらったらと思います。


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貨物船に乗っていた父。これからは穏やかに過ごしてください。

千葉県銚子市沖で船が沈没してしまい、死者が出てしまい、行方不明者の捜索を行っているというニュースを見ました。亡くなった方は痛ましいことだけど、せめて行方不明者が早く無事で救助されてほしいと思っています。

しかし驚いたのが、今回被害に遭われた方の年齢です。亡くなった方は72歳とか。引退せずに乗り続けていたんですね。私の父も元船員で、今は78歳で体もよく動かないので早くに引退しているんですが、父に近い年齢でも元気に乗船していたのは、働きたかったのか、働かざるを得なかったのか、そんなことを考えてしまいます。そしてその結果がこれなのですから、どちらにせよあまりに切ないことです。

そう、父は貨物船の船員で、一度乗船したら何ヶ月も帰ってこない、そして、一度下船したらしばらく家にいる、そんな生活でした。それでかな、子供の頃の私はあまり父には懐かなかったようです。一緒にいる機会も多くない上に、結構神経質というか、偏狭というか、そういうところがあったので、まあこれは仕方ないことですね。

それでも、乗船中たまに国際電話をかけてきてくれたり、外国のお土産を買ってきてくれたりしたのは、子供心におおーって感じで嬉しかったですね。こう書くとなんか現金な子供ですね。いやなんというか、なんかお土産が珍しくて宝物でも見るような感じで見ていました。また、そんな感じで海外によく言っていたからか、英語の必要性を子供の私によく説いていました(そう言われるたびに英語をやりたくなくなっていましたが(笑))。

あと覚えているのが、乗船するときに一度私も港までついていったことがあって、空いた時間に船の中を見せてもらった事がありました。さすがに今は覚えていませんが、当時はいろいろ見たことないものがあって感動したものです。なぜか、初めて本物のタイプライターを見て感激したことだけ覚えています。なんでだろう。

そんな父も、今はのんびり暮らしています。認知症を患ったせいで、性格は丸くなりました。良いんだか悪いんだか。これまではプライドが高く、私が帰省を終えて東京に戻るときも、「ん」くらいのものだったんですが、去年帰省を終えて、出発しようとして家を出たら、玄関まで出てきて手を振ってくれたんですね。なんか、私たちがいることを喜んでくれていたのかと嬉しくなったり、変わっていく父に切なさを感じたり、感情がすごくかき回された出来事がありました。

そういえば、初めて妻を連れて帰省したとき、あの人見知りな父が超ご機嫌になってしゃべりまくったなんてことがありました。あのときはまだ認知症にもなっていなかったと思うので、それでも隠しきれないくらい嬉しかったんでしょうね。その姿を見て私も嬉しくなった事がありました(妻は迷惑だったかもしれませんが…)。

今はもうできることもないだろうから、とにかく穏やかに、健やかに、できればあまり母に負担を掛けないように、のんびり過ごしてほしいと思います。そして、話は戻りますが、行方不明の方の無事の救出を心から願っています。